会社解散(自主廃業)物語 (8)銀行関係に説明
- jvec2017
- 5月12日
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9月5日、火曜日
1時半、F銀行、3時半D銀行にそれぞれ報告に行く。管理部長同行。F銀行支店、S支店長からは以下のようなコメントを頂いた。
見事な決断だと思います。リストラが完了して良い方向に向かっていると思っていたのですが、
K銀行と同じように支援させていただきます。
不動産の処分についてはY信託銀行を使ってください。
D銀行Y支店、N支店長。
難しい決断だったと思う。
不動産の売却にあたってはD商事を使ってください。
D銀行K支店の担当課長より以下のまとまった要求が午前中に出てきていた。管理部長が電話を受ける。
全体的スケジュールをつくってほしい。土地の売却も入れて。
何月何日にいくら不足するか、表にして出すこと。
K商事の担保は事前に解除してもらうこと。C商事も同じ。
調査報告書を確かなものとは思っていない。債務超過を心配している。まだ他にもいろいろ負債があるのいではないか。
大口債権者を集めて説明した方がいいのではないか。
他銀行への説明の際、気をつけること、また言った方が良いことを担当課長に聞く。以下のような説明でいいのではないか、とアドバイスがあった。
固めに見て1.2億円。現在詳細を詰めているところ。
今後返済できる方向で計画を立てている
資金計画をメインのK銀行を含めてスケジュールを立てている。現在入り口段階。
以上を念頭に置いて、F銀行とD銀行に説明した。
一方9月と10月の資金繰りのチェックに入る。入金予定額に対し、、入金確定額がかなりショートすることが判明した。また入金見込み額の中に廻し手形が含まれており、割引できない。
9月6日、水曜日
F銀行とD銀行の対応をK銀行担当課長に電話で報告。両行とも協力的回答だった、と伝えた。大口債権者であるK商事が一番大きな担保をとっている。協力をお願いしていくこと。またそうすべき。
D地所のI副部長来社。以下発言内容。
銀行は待ってくれるが、支払手形決済、期日落ちは待ってくれない まず商社系担保の売却を先行させる。
手形、期日落ち、全部ストップしてほしい。不渡りを防ぐため。売却後全額決済する。担保を商社系と銀行系に仕分けする。
このアドバイスは貴重だった。私も大体そのように考えていたが、これで不動産の売却方針が決まった。
K商事F部長、K次長が2時に来社。以下資料の提出要求があった。
資金繰り表 8月分から来年1月まで。
資金繰り協力依頼文書
部門別損益表 平成11年度分、平成12年度4月~7月分
在庫リスト 7月締め
土地の売却予定表(資金繰り表含む)
阿部、T部長、S部長3人で分担して作成することとした。
午後3時、D信託銀行 情報開発部H部長代理来社。土地売却の件について打ち合わせる。
午後4時、H銀行に解散の件、報告に行く。
9月7日 木曜日
D銀行の担当者2名来社。1名は不動産部。紹介される。
K商事、K次長より追加資料の提出要求あり。
関係会社2社の最近の決算書・付属書類
銀行別返済約定書
保険掛け金
月次兼業収入の内容と内訳
中退共の残高
個別取引
K商事に対するお願いは期日落ち現金を土地が売れるまで全額支払いを待ってもらう、骨子としたもの。原稿の段階でK銀行に見せる。1月迄の資金繰り表が必要。K商事にストップして貰えれば一番いい。
夕方6時。監査役の家に伺う。解散に到るまでの経緯を説明・報告。その後船堀の日本料理屋で一緒に夕食。
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