阿栗 満(Agri‐man)氏の農的人生(9)野菜に習い、1年刻みでこれからの人生を生きる
阿栗は、昨年迄はこのようなことは考えなかったが、79歳になって、自分の人生がいつ終わるとも限らないという意識を持つようになった。ということでこれからは野菜に習い、1年刻みで生きていくことにした。そこでこの1年の間に是非やっておきたいこと、今後のことを考えて、すべきことをリストアップしてみた。
パリ農業祭、2025年2月‐3月 視察
農業祭開催期間 2025年2月22日(土曜)~3月2日(日曜)
その後でパリ周辺の農村訪問
ハンガリー ブダペスト訪問 G.ルカーチの書斎 2025年3月
木嶋利男さん訪問 静岡県大仁農業 2025年4月
金子美登さんの後継者訪問 埼玉県 小川町 2025年5月
引継ぎ作業完全完了 JVEC 2025年3月
屋上菜園物語増補版の製本化 2025年4月
屋上菜園についての講演活動開始 2025年5月~
まずは2025年の2月に本当に久しぶりに海外旅行をしてパリに行き、
農業祭を見学したい。確か20歳台の終わり頃、紹介してくださる方がいてパリの農業祭を見にいった。フランスは農業大国としても知られている。今でもその時の印象が残っている。現在屋上菜園の仕事をしているが、その源流は、パリ農業祭で受けた感動かもしれない。今回はパリ在住の友人に同行、通訳をお願いしている。パリ周辺の農村訪問も訪問したい。そしてパリに長年在住した哲学者森有正の足跡も辿ってみたい。
そしてパリの後はハンガリーのブダペストに行き、ジェルジ・ルカーチの書斎があった町を歩きたい。青年時代、ルカーチの主体的マルクス主義に惹かれた。最初に読んだ「歴史と階級意識」をその後繰り返し、読み続けた。
50年前のことだ。ブダペスト滞在時、ルカーチの書斎を毎日のように訪問した。今はルカーチの部屋も書斎も恐らく無くなっていることだろう。住所はレーニン通り90番地だった。それでもルカーチが歩いた街並みを心行く迄歩いてみたい。恐らくこのヨーロッパ訪問が私にとって最後の海外旅行になるだろう。
以上は1年の間にやっておきたい海外旅行。自分の青春時代の思い出を味わい直す旅になることだろう。次は国内旅行。
国内旅行はまず木嶋利男さんの静岡県大仁農場を訪問してお礼の言葉を伝えたい。17年前、屋上菜園で野菜の有機栽培を始めてから、木嶋さんの本、決定版「有機・無農薬のおいしい野菜づくり」(2012年10月2日 第一刷発行」は私にとって、基本テキスト。正に座右の書になった。この12年間、毎日のように使い続けた本だ。今では表紙が破れてセロテープでカバーしている。書き込み、資料の貼り付けなどしながら、今でも使い続けている。静岡県なので東京からそれほど遠くないので、来年春には訪問したい。埼玉県小川町の、有機栽培農家だった金子美登さんの後継者の方のところも訪問する予定だ。金子さん主催の野菜の有機栽培講習会に出席し、栽培法を学んだ。小川町は私の住んでいる志木市からは東武東上線で約1時間のところだから近い。
JVECは9年前にNPO法人大江戸野菜研究会を継ぐ形で発足した一般社団法人(非営利)の団体だ。現在30名近くの会員(個人会員、法人会員)で屋上菜園活動をしている。発足したての頃はメンバーも少なかったので、阿栗が経営、経理・総務などのすべての業務をやっていたが、現在は多種多様なメンバーが会員となって経営、経理・総務そして屋上菜園の現場で活動している。チームワークで屋上菜園活動を進めていくことができるようになった。阿栗の長年の願いが実現しつつある。
そして「屋上菜園物語」増補版の製本化だ。既に自費出版している「屋上菜園物語」に追加の物語を加えて決定版としてどこかの関心を持ってくれる出版社から出版したい。屋上菜園に興味を持っている市民、また企業にとって参考になるはずだ。野菜に例えれば種を残す活動となる。この本を参考にして多くの市民が、また企業が屋上での野菜づくりに興味を持ち、実際に屋上菜園活動を始め、楽しみながら菜園活動を続けることを願っている。
最後に屋上菜園についての講演活動を始めたい。講演の内容は以下のようになるだろう。
屋上菜園の人間的効果
屋上菜園の社会的効果(都市部の自然回帰、コミュニティづくり、日本の「農」への関心拡大)
屋上菜園の環境的効果(都市部の大気の浄化、生物多様性の回復)
屋上菜園の具体的楽しみ方(野菜づくりの楽しさ体験・気分転換、負担にならない面積で、仲間と一緒に野菜づくり、野菜がさらに好きになり今迄以上に食べるようになるー健康面でプラス、)
以上①から⑦までが2025年1年間の活動目標となる。
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