都市と地方の交流活動日記


7月28日から29日にかけて島根県の奥にある川本町に行ってきました。 世界遺産に登録された岩見銀山の近くです。銀山が衰退した後はタタラ製鉄で 栄えたところですが、その後近代的製鉄法が日本の導入された結果タタラ製鉄 も衰退し、農業以外町を支えるさしたる産業もなく現在に至っています。 中山間地域である川本町三原地区にUターン、Iターンされた方たち及び地元の 方たちと地域活性化について夜更け迄話し合いました。一時的ではなく、持続 可能な方策が求められています。それは百も承知ですが、持続可能な方策はそ う簡単に見つかるはずもありませんが、何かあるはずです。 掛け声だけでなく、方策をリアリティでしっかり裏付けすること、そして実行 する担い手の確保、育成です。 地方の多くで活性化のための総合戦略が作られていますが、いわゆるコンサル タントが作成したものの場合は絵に描いた餅になりがちです。 地元の人たちにとって腑に落ちる具体策でなければ結局実現することはなく、 諦め感が先に立ってしまいます。 地元で小さなワーキングチームをつくり、価値観を共有できる活性化策を、議 論を積み重ねながら、できるところから現実にしていく、形にとらわれない発 想が大事かと思います。 戦後の高度成長期、日本を、また日本人をある意味で根なし草にしたのは我々 の世代かもしれません。現在根が無いという寂しさが都会の人々の心の中に漂 っているようです。もはや戦後ではない。そんな言葉を象徴するフランク永井 の甘い低音に、夢見るように、都会への憧れで胸が締め付けられるような思い をしたのはほんの少し前のような気さえします。あれは幻だったのでしょうか 。 地元の人たちと話をしながら、ヨーロッパ型の領邦国家、地方自治政府の連合 体が今後のモデルになるのではないか、そして日本の場合は江戸時代の300 藩体制が実はそうではなかったのか、などど話が広がりました。 課題は自立的かつネットワークをつくることのできる担い手です。江戸時代の DNAは役所ではなく在の人々の間にまだ残っているのではないか、残っていて ほしい。地方を訪れる度にそう思わずにはいられません。(阿部)

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