「場の生み出すコミュニケーション」・屋上菜園の場合
最近本屋に行って目につくのは話し方と聞き方について書かれた本が沢山出ていることです。現在の新型コロナウイルス禍の中で人々が孤立し、人と人とのつながりが希薄になり、断ち切られていくような不安感、さらには危機感も感じさせられます。と同時に、裏返してみれば人と人とのコミュニケーションの基本に立ち返る絶好の機会かもしれません。私の個人的思いとしては人と人とのコミュニケーションでまず大事なのは話すよりも聞くことではないか。さらに言えば聴く、ことではないかと思っています。話すは1種類ですが、聞くは2種類。聞くと聴くです。正確には訊くを加えると3種類になります。聴くは身を入れて、心を込めて聞く、ということですね。人間のコミュニケーションは話す人と聞く人との関係で成り立っています。話す人が伝えたかったことが聞く相手に正確に、100%伝わるかどうか。難しいというのが実情でしょう。伝えるレベルを、そして聞くレベルを少しでも上げていく、というのは私たちにとっての大きな課題です。最近私自身気をつけているのは先入観を持たずに白紙の状態で話を聴く、ながらではなく相手の話に集