会社解散(自主廃業)物語 (8)銀行関係に説明
9月5日、火曜日 1時半、F銀行、3時半D銀行にそれぞれ報告に行く。管理部長同行。F銀行支店、S支店長からは以下のようなコメントを頂いた。 見事な決断だと思います。リストラが完了して良い方向に向かっていると思っていたのですが、 K銀行と同じように支援させていただきます。...
会社解散(自主廃業)物語 (7)メインの仕入れ先と家族への説明
F部長にK次長が同席。打ち合わせ通りメモに書いた内容を話した。K次長は不快感を顔に出していた。F部長はやはり予想していた通りの言葉を口にした。 「K商事の特約店としてもっと早く相談してほしかった。何かできたかもしれない。いやー残念ですな。ところで今後どうする積もりですか」 ...
会社解散(自主廃業)物語 コーヒータイム②・ちょっと一休み
最近当社の顧問税理士とお会いし、思わず昔の話となりました。 この顧問税理士さんには私の前の会社の自主廃業依頼、約20年以上お世話になっています。税理士さんは私の前の会社の自主廃業は奇跡だったと言われました。税理士さんは阿部さんも頑張られたが、大きかったのは...
会社解散(自主廃業)物語 (6)自主廃業のための業務開始
メインバンクの担当課長からは御社は他社に比べ資産が多い。解散決断の最大の理由は何ですか、との質問。顧問税理士作成の純資産計算書を提出し、償却できずにいる不良資産、また積みあがった処分の目途の経たない不良在庫について説明した。当社の現在の営業力、商品また高齢化した人材ではこの...
会社解散(自主廃業)物語 (5)自主廃業への微かな光
翌日23日、朝。出勤で家の玄関を出る時、今日から厳しい闘いが始まるなと思わず天を仰いで、ため息をつくともなしについた時、家内から「お父さんだったら出来るわよ。頑張って」「そうはいってもなあ」笑顔で送りだされた。土壇場になると女性は強いなぁ・・・。いつもと同じように家内の見送...
会社解散(自主廃業)物語 (4)八起会 野口会長の紹介で公認会計士に会う
8月18日午前10時、上野稲荷町の八起会の事務所に野口会長を訪ねた。野口会長の本を読んで、お会いしたいと思いました。挨拶代わりにそんなことを言った記憶がある。野口会長は穏やかな表情で私を迎えてくれた。野口会長から「会社の状況はどんなですか?」と聞かれた。私は会社の概要を手短...
会社解散(自主廃業)物語 コーヒータイム①・ちょっと一休み
第3話まで読んでくださり、ありがとうございます。新型コロナウイルス問題で多くの飲食店が、企業が廃業・倒産に追い込まれています。 最近思わされていることは、仕事も含めて、自分の人生の意味です。 自主廃業が完了したのが2001年。今年は2025年。あれから24年の歳月...
会社解散(自主廃業)物語 (3)眠れない夜
8月、お盆休みの時期、会社をこれからどうするか、必死になって考えていた。 新年度も1/4半期を過ぎ、業績が激しく落ち込んでいた。売上高で計画比70%、粗利益では50%という予想もしていない業績悪化だった。その前の年度、3年連続営業利益の赤字は食い止めようと、役員報酬カット、...
会社解散(自主廃業)物語 (2)業務日誌書き始める
解散を決める前から、一冊のノートに記録を業務日誌のように書いていた 。1ページ目は2000年8月22日。ひどく疲れた時、あるいは混乱して気持ちの整理がつかなかった日もあり、少し抜けている部分もあるが、 ほぼ毎日書いた。自分を支え、支え続けるために書いた、...
会社解散(自主廃業)物語 (1)はじめに
現在私は屋上菜園の仕事(施工と野菜栽培)をしている。 この仕事がライフワーク となった。屋上菜園の仕事は 都会のビルの屋上のスペースを利用 して菜園をつくり 野菜類(葉菜、果菜、根菜)を有機的に栽培して、収穫 して新鮮な野菜を食べて頂くというのが主な内容となる。...